先日、図書館に行った時に借りてきた小説です。

 『今はちょっと、ついていないだけ』
 
 なんとなく、タイトルに惹かれました。
 主人公は、不遇な状況にあるのだけど、何かをきっかけに、前向きにリスタートするというような、希望の見えるストーリーが想像されました。

 読んでみて、ほぼ予想どおりでした。
 後味のよい話です。
 映画化が決まったことも、読んでみたくなった理由です。
 映画化が決まったという先入観からか、読んでいて映画を見ているような映像が思い浮かびます。
 それぞれの登場人物をどの役者さんが演じるのか楽しみです。



 自分自身の人生を振り返って、「ついている」のか「ついていない」のかを考えるとどちらとも言えるような気もします。

 ただ、その時々の状況を運のせいにするのか、自身のくだした選択の結果や能力に原因を求めるのかということでも評価は変わってくると思います。

 心理学でいうところの「原因帰属」ですし、個々人の性格にもよるかなと思います。

 失敗の原因を他人や運のせいにしたほうが楽に生きられるんですが、成長や頑張りが望めなくなってしまいます。

 他人から「あなた、ついてますよ」と言われたら、きっと能力を低く見られているような気もします。

 高倉健さんの「自分、不器用ですから」というセリフが印象に残っています。
 責任を感じて、いろいろと背負い込んでしまい、身動きが取れなくなる。要領よく立ち回ることができない。

 私自身、不器用だなと思います。
 『今はちょっと、ついていないだけ』の主人公も寡黙で不器用な人です。


 それでも、人生には自分の力ではなんともならない運不運はあるのでしょうね。


 畑のすみで咲いているアサガオです。
 
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 まだ、頑張って咲いています。
 花の大きさは、500円玉ぐらいに小さくなりました。

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