朝から、キッズ防火隊の子どもたちに配るお菓子を買ってきました。明後日、キッズ防火隊の研修に同行します。


 買い物から帰って、午前中に一冊読み終えました。

「京都ぎらい」井上章一 著


京都ぎらい (朝日新書)
井上章一
2015-09-30





 ここでいう「京都」とは「洛中」のことです。洛中とは平安京の京域内になります。
 京都では、京都と言えば洛中を指します。


 京都に住んでいる私たちは、碁盤の目の中に行く時に「京都に行く」と言います。それ以外は宇治に行くとか、伏見に行くとか言います。洛中の人は、洛外のことを見下しています。亀岡や山科や宇治などは京都とは思っていません。伏見区も山科区も京都市なんですが。

 その辺りのことを、嵯峨生まれ、宇治市在住の著者が皮肉を込めて歴史的、文化的な背景も含めて論じられています。きっと他府県の人には分からない微妙な感覚だと思います。


 昨日のニュースで、著者の井上さんが日文研の所長に決定したと伝えていました。
 すごい偶然です。昨日、今日と読んでいるところだったので。
 日文研と言っても日本文化センター(テレビショッピング・通販)ではありません。国際日本文化研究センターというすごい所です。
 初代所長が梅原猛さん、2代が河合隼雄さん、3代が山折哲雄さんで、続いて井上章一さんが7代目の所長になられます。

 先日読んだ本の磯田道史さんも日文研の准教授です。



 「武士の家計簿」磯田道史 著





 西京区にある日本文化研究センターには、15年ほど前に一度行ったことがあります。
 大学院の同窓会の役員をしていたときに、京都で同窓会の全国大会を企画、準備しました。その当時所長をされていた山折哲雄さんに記念講演をお願いするために、アポをとってお伺いしました。広い所長室に通されて落ち着かなかったのを覚えています。
 テレビで拝見するのと同様、穏やかな、優しそうな方でした。でも記念講演は、大学院の同窓会ということもあってか、とても難しい内容でした。

 このブログタイトルの「京都」は、京都府下、京都府全体を指しています。私の住んでいるところは、洛中の人にとっては他府県と同じように認識されていると思います。

 最近、テレビのバラエティー番組で「京都人のいけず」について、面白おかしく取り上げられていますが、この京都というのは洛中を指しています。洛外や周辺地域まで同じように思われるのははなはだ迷惑ですね。



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