この本を選んだのは、経済格差の問題や、各国のコロナ対策を比較する中で、民主主義についての懐疑的な意見が増えているように感じていたからです。
この本の序で、「民主主義の危機」として、ポピュリズムの台頭、独裁的指導者の増加、第四次産業革命の影響、コロナ危機と民主主義の4つを挙げています。
そして、民主主義は危機を乗り越えられるかということで、第一章から第四章は、民主主義の歴史を紹介する中で、危機を乗り越えて進化してきたことが説明されています。
第五章は、日本の民主主義についての歴史です。
これが完璧な民主主義だというものはなく、新たな時代の中で生まれてきた矛盾、民主主義に対する否定的な意見を乗り越えて、進化発展してきたということだと思います。
現在の危機も必ず乗り越えられると思います。
そうでないと、民主主義は終わってしまいます。
この本の第一章の最初に、民主主義(democracy)の語源は、古代ギリシアのデモクラティア(demokratia)で、人民や民衆を意味するデーモスと、力や支配を意味するクラストが結びついたもので、「人々の力、支配」が元々の意味だとあります。
著者は、ジョン・レノンの「Power to the People」の歌詞が、民主主義という言葉のもつ素朴な含意をもっともよく示していると書いています。
誰かが、変えてくれるのではなくて、我々Peopleが民主主義を進化させなければならないということだと思います。
これといった写真がないので、果樹の現状を3つUPします。
【関連ページ】
(日本の民主主義のランキングがUP?)
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