本屋大賞ノミネート作品の3冊目を読み終えました。

夜が明ける
西加奈子
2022-01-12


 登場人物を取り巻く環境として、子どもの貧困、経済格差、虐待、長時間労働、パワハラ、奨学金、生活保護などが描かれており、暗く、苦しい感じがします。

 それでも、小説としての面白さがあります。
 作者の現代社会の歪みに対する警鐘かと思います。

 「助けてください。」と言える世の中であって欲しいですが、それ以上に「助けてください。」と言わなくても生きていくことができる社会になればと思います。

 『夜が明ける』というタイトルですが、個人の努力では難しいと思います。

 社会の仕組みが変わらない限り、『夜が明ける』ことについては、悲観的です。

 以前のブログにも書きましたが、「世界不平等レポート2020」は、富裕層への減税が、長年にわたって不平等を大きくしていると指摘しています。

 富裕層を減税することによって、富のしずくが下層にも流れ落ちて、利益が全体に行き渡るという「トリクルダウン」の実現(考え方)は否定されています。

 政治献金を貰っている政党、政治家が、現状を変えることができるとは思えません。

 小説の中で、選挙運動が出てきますが、投票に行くことが重要なことだと思います。

 『夜が明ける』のタイトルから、岡林信康さんの『友よ』を思い出しました。

 「夜明けは近い~ 夜明けは近い~」

友よ
2009-11-11


 昔、よく歌った記憶があります。
 いい歌だと思いましたが、「戦いの炎をもやせ」という歌詞の意味が、よく分かりませんでした。




 畑の玉ねぎです。

P_20220128_165739

 ほとんど、鹿に食べられてしまいました。

 ネットと地面の間の隙間に顔を突っ込んだのか、ネットの上から食べたのか分かりません。

 昨年は、猿に食べられてしまいました。

 猿に比べれば、鹿の方がまだいいです。
 鹿に食べられた苗は、復活します。

 ただし、出来上がった玉ねぎは、小さな双子(分球)になってしまいます。

 今は、猿や鹿と戦う元気がありません。

 
【関連ページ】

(バラマキでは解決しない!)

(給付金は、選挙の撒き餌なの?)

(猿に食べられた玉ねぎ)


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