最近、町内の図書館にウクライナや戦争に関する本がたくさん並ぶようになりました。

 下の本を読み終えました。 




 2500年前のペロポネソス戦争(アテネの同盟とスパルタの同盟との戦争)の記録であるツゥキュディデスの『戦史』のなかの特に重要な演説や討論をまとめています。

序章 ペロポネソス戦争と『戦史』
第1章 戦争の正当化
第2章 国のために死ぬこと
第3章 戦争の責任
第4章 正義と実利
第5章 強者の弱者
第6章 リスクと楽観


 私は、20世紀末に冷戦が終わり、21世紀は戦争のない時代が来ると思っていました。

 英雄や偶然は、歴史を早めるか遅らせるだけで、進む方向は決まっていると思っていました。

歴史とは何か (岩波新書)
E・H・カー
2019-09-26



 冷戦後も各地で戦争や紛争が続いています。

 今年の2月からのロシアによるウクライナ侵攻は、いろんな点で、20世紀の戦争となんら変わらないと思いました。

 しかし、2500年前のペロポネソス戦争とも何ら変わっていないことに驚愕しています。

 歴史に学ぶことなく、同じ過ちを繰り返しています。

 きっと、戦争はなくならない。
 それは、人間の本性ではないかと思います。

 戦争がおこるのは、直接的には偶発的とか小さなきっかけ、挑発ですが、根本にあるのは覇権(ヘゲモニー)なんだと思います。

 動物にとって、生きていくためには縄張り、テリトリーは重要であって、人間も例外ではないのかなと思います。

 戦争は、
大義名分、正義の戦争、正しい戦争、聖戦など、あとづけでの理由で始まります。

 現に、プーチンの理由はコロコロと変わってきています。

 戦争反対、平和をと唱えても、今も戦争はなくならないし、終わっていないです。

 専制政治だから戦争が起こるのではないです。
 民主主義のアメリカだって、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガニスタン侵攻など、いろんな理由をつけて戦争をしてきました。

 1994年、アメリカ・イギリス・ロシアの3国は、ウクライナの核兵器廃棄を条件に安全を保障しました。(ブダペスト覚書)

 2014年、ロシアがクリミアを併合したとき、ウクライナは抗議をしただけでした。

 プーチンは、ウクライナを簡単に支配できると思ったのではないかと思います。

 国家間の約束は守られない。
 対等の軍事力ならロシアは侵攻しなかったのでは?
 ウクライナはNATOに加盟したかった!

 国連は、無力でした。

 ウクライナは、自衛のために戦うか、ロシアに支配されるかしかなかった。

 プーチンに対するロシア国民の支持率は高いのはなぜなんでしょう?
 フェイクやプロパガンダで、飼い慣らされた民衆になっているのでしょうか?

 世界の多くの人は、戦争に反対であり、平和を祈っています。

 
「平和は唱えていてもやって来ない」 

 『人はなぜ戦争を選ぶのか』を読んで、とても悲観的で、諦めの境地です。

 ペロポネソス戦争は、スパルタを中心とする同盟が勝利しますが、戦争の痛手からギリシャ全体が衰退してしまいました。

 これまで、何度か書きましたが、
世界のヘゲモニー(覇権)を握るのは、軍事力よりも経済力、そして経済力よりも魅力あるライフスタイルだと信じています。

 私の持論も心もとない、説得力のない空論のように思えてきました。  





 収穫したハロウィーンパンプキンに顔を描きました。

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 アメリカに住んでいたときは、ナイフで切り抜いていました。
 カビが生えたり、腐ったりで、日持ちがしませんでした。

 昨年までは、黒色のビニルテープをカットして貼っていました。

 今年は、直接マジックで塗りました。
 この方法が、一番簡単でした。

 昨年までは、近所の子どもが喜ぶかと思い、道路に面した庭に置いていました。
 反応したのは、通りすがりのオバサンと猿だけでした。

 田舎には、都会のような賑わいがありません。


【関連ページ】

(戦争の記録)


(大切なのは、魅力あるライフスタイル)


(アメリカでのハロウィーンの思い出)


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