先日、山折哲雄さんの著書を紹介しました。

ブッダは、なぜ子を捨てたか (集英社新書)
山折 哲雄


 山折哲雄さんには、2005年の夏に、大学院の全国同窓会で講演をしていただきました。

 国際日本文化研究センターの所長をされていた時にお願いに行って、ご快諾をいただきました。
 
 講演の内容は、山折哲雄さんと同郷の花巻の宮沢賢治についてでした。

 しかし、講演の内容が難しくて、よく分かりませんでした。

 私は、一泊二日で開催した全国同窓会の運営のことで、頭がいっぱいでした。

 1日目の午後から開会セレモニーで、学長さんをはじめとした来賓の方々の対応、夜の懇親会、2日目午前中の巡見など、いろいろと考えていました。
 
 その翌年、また山折哲雄さんの講演を聴く機会がありました。
 日本人の宗教観についてのテーマでしたが、とても分かりやすい講演でした。

 同窓会での、宮沢賢治についての講演内容が、ずっと気になっていました。

 


 この著書は、同窓会の数か月前の2005年3月に発行されたもので、これを読めば理解が深まるのではないかと思いました。

 町内の図書館の蔵書にはなかったので、町外の図書館から取り寄せてもらいました。(京都府は、府立、市町村図書館の相互貸借のシステムがあります。)

 過去に宮沢賢治で読んだのは『銀河鉄道の夜』、『風の又三郎』、『よだかの星』ぐらいです。



 私の宮沢賢治に対する印象は、「なりたい自分と、なれない自分」、理想と現実との葛藤、そして、「現実世界と異界、宇宙との往来」、臨死体験などでした。

 亡くなる前にメモしていた「雨ニモマケズ」も、なりたいけど、なれなかったという葛藤や挫折感だと思っていました。

 山折哲雄さんの『デクノボーになりたい 私の宮沢賢治』を読んで、17年前の同窓会での講演は、この著書の要約だったと思います。

 だいぶ、宮沢賢治についての理解は深まりました。(それでも、やはり難しいです。)

 柳田國男や中原中也などとの関係や影響など、興味深く読みました。

 「デクノボー」のモデルとなる人がいたという話も新鮮でした。
 
 宮沢賢治にとっての「風」の意味などは難しくて、とても他人に説明できないです。

 しかし、東北地方、花巻の風土や風習、日蓮宗やキリスト教などの宗教、若くして亡くなった妹、さまざまな背景が見えました。

 凡人の私には、うまく説明できないです。
 関心のある方は、ぜひこの本を読んでください。

 ちなみに、同窓会の2日目の巡見は、全国から集まった参加者に京都を案内するのですが、午前中の2~3時間という限られた時間で、京都市内の2か所に行きました。

 一つは、新京極にある誓願寺です。
 落語発祥の寺と言われています。事前に落語を一席演じていただく予約をしておきました。

 もう一カ所は、京都市学校歴史博物館です。(誓願寺から徒歩ですぐ)
 学制より早く明治2年に、全国に先駆けて京都市民が作った番組小学校の歴史が分かります。

 当時、私もまだ若くて、元気がありました。


 昨日も、まだ腰痛が残っていました。

 午前中は、まだいいのですが、午後になるとつらくなります。
 特に、中腰と前屈みの姿勢が痛いです。





 昨日は、「小春日和」と言ってもいいのかな?
 よいお天気でした。

 庭にたくさんのニホンミツバチが来ていました。

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 せっせと、仕事をしていました。

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 近所に巣があるはずです。(2km以内)

 どうして、私の巣箱には来てくれないのでしょう?


【関連ページ】

(『ブッダは、なぜ子を捨てたか』)


(『柳田國男先生随行記』を読んだ。)


(中原中也の詩が気になって...。)


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